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南岸低気圧の通過で朝から雪になりそうです

 10日は雪で午後から降り方が強まり、山沿いの積雪は20cm、多いところで30cmに達する見込みです。

 毎年、1月から3月にかけ、たびたび関東平野を襲う大雪は「南岸低気圧」によるものです。雪に慣れない土地柄ですから、交通機関をはじめいつも大混乱です。今年も1月6日、大雪警報(4年ぶり)が発令されました。

 「南岸低気圧」は台湾近海で発生することから、かつて「台湾坊主」(東シナ海低気圧)と呼ばれていました。 

 「台湾坊主」は温帯性低気圧で、台風(熱帯性低気圧)とは全く別物です。

 温帯性低気圧は、偏西風の蛇行によって発生し、偏西風によって西から東へ移動します。

 西高東低の典型的な冬型の気圧配置によって、冷たい北西の季節風が日本列島に吹きつけられ、日本海を横断する際に海面から取り込まれた大量の水蒸気が日本列島の背骨(山脈)にぶつかり、日本海側は大雪、太平洋側は乾いた晴天が続きます。

 この冬型がゆるみ高気圧が北へ退くと、「台湾坊主」が太平洋南岸沿いを西から東へと進みます。

 この「台湾坊主」の東側には温暖前線があって、南からの暖気が北からの寒気の上に這い上がります。この上昇気流によって雲ができ、関東平野に雨や雪をもたらすのです。気象的に面白いのは、この這い上がる角度が緩やかなので、低気圧から遠いところで雨や雪になることです。低気圧が関東平野の南方300Km、八丈島あたりを通ると関東平野は雨か雪になります。雲のできる上空(1500m)の気温が氷点下5~6℃以下、地上の気温が2~3℃以下のとき雪になりますが、「台湾坊主」は移動しながら北の寒気を引き込むので雪になりやすいのです。

 東京で最大の積雪は33cm(1969年3月12日)でした。登校したら学校は「休校」。校庭で雪だるまを作っていたことを思い出します。13日も、再び「台湾坊主」が通過して大雪となる可能性があります。ご注意ください。

■追記■ 11日朝、東京都心の積雪は2cmで予想したような大雪にならずに済みました(よかったです)。