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温室効果ガスを燃料にして走る車

 11月13日に閉幕したCOP26「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議」において、気温上昇を産業革命以前と比べ1.5度に抑制するパリ協定(2015年)が確認されました。

 世界の平均気温は産業革命以降、急速に上昇し、現時点で約1度上昇。今後は、さらに加速すると予測されています。気温上昇は気候変動をもたらし、大規模災害、食糧危機、疫病の発生、砂漠化や海面上昇に伴う居住地域の減少など、まさに人類(生物)存亡の危機にあると言ってもいい状況にあるのです(決して大げさではありません)。

 この気温上昇の主たる原因は、化石燃料の燃焼に伴う二酸化炭素(温室効果ガス)の大量発生ですが、COP26では、脱炭素の取り組みを積極的に進め、2030年までに世界の温室効果ガスの排出量を2010年対比で45%削減し、今世紀半ばにはゼロにすることも再度認識されました。

 さて、私達の家庭から排出される温室効果ガスの三分の一は自家用自動車です。

 そのため、移動はできるだけ徒歩または自転車で・・鉄道やバスなどの公共機関を利用しましょう!

 せっかく車を買ったのに、「乗らないで!」というキャンペーンが行われているのです(笑)。

 では、もっとエコな車に買い替えたら?政府は2030年代半ばにガソリン車の新車販売をゼロにし、電気自動車に切り替える方針を示しています。しかし、電気で走る自動車(燃料電池自動車)は、その電気を化石燃料以外の方法で得なければなりません。水素で走る自動車も、走行時に出すのは水蒸気だけですが、燃料となる水素を化石燃料以外の方法で得なければなりません。

 いずれにしても、現在のエコカーは、これ以上温室効果ガスを増やさない方法でしかないのです。

 そこで、温室効果ガスを燃料にすることができたら?そんな、人工光合成技術の研究が行われています。

 温室効果ガスの増加を抑えるのではなく、逆に減少させるのです。

 この技術を応用すれば、走れば走るだけ空気を綺麗にする車ができます。

「どんどん車に乗って、空気を綺麗にして!」将来、こんな自動車メーカーのCMが流れることになるかも・・