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なす・きゅうり・かぼちゃ

 子どものころの遊びと言えば「なす・きゅうり・かぼちゃ」でしょう。

 この夏野菜のオンパレードにどんな意味があるのか分かりません。地面に棒きれで大きな四角を書き、その中に十字を肩幅くらいに帯状に描きます(右図)。

 その帯の中に鬼がいて、鬼以外の子どもは鬼に捕まらないように、十字で仕切られた四つの升をぐるぐる回る遊びです。右回りか左回りかは、その都度、決めていました。 

 鬼に捕まらず決められた回数を回れたら鬼になることはなく、鬼に捕まったら鬼は交代です。捕まった子どもが鬼になり、鬼が複数になるというバージョンもありました。

 四角の外に出る時は片足飛び、三歩以内というローカルルールもありました。

 ゲームは「よーいドン」の代わりに「なす・きゅうり・かぼちゃ」と唱和して始まります。これは、どこでも共通でした。道具の要らない子どもの遊びです。