■ダイバーシティ■ (おそらく世界一短い童話です)
先生が三人の子どもに聞きました。
「木の上に小鳥が六羽とまっています。
ヒトが鉄砲で一羽撃ち落としました。
木の上には何羽、とまっていますか?」
太郎は、「五羽とまっている」と答えました。
次郎は少し考えて、
「鉄砲の音で、みんな逃げてしまった」
と答えました。三郎は少し考えて、
「一羽とまっている」と答えました。
先生は三郎に聞きました。
「どうして一羽だけ逃げなかったのかな?」
すると、三郎は答えました。
「残った一羽は、
耳の聞こえない小鳥だったからです」 おしまい
大人は、だれも、はじめは子どもだった。
しかし、それを忘れずにいる大人はいくらもいない。
(サン・テグジュペリ「星の王子さま」より)
■女の子も男の子も、誰でも魔女になれる物語■
「西の魔女が死んだ」(梨木香歩著)は、学校でいじめられ、不登校になった少女「まい」が西の魔女(祖母)の家に預けられ、魔女修行の末、東の魔女になるという物語です。
「まい」は祖母から、魔女になるために大切なことを教わります。それは、意志、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。
生まれつき意志が弱くても、時間をかければ強くなれる。最初は何も変わらないけれど、黙々とやり続ければ、そろそろ、永久に何も変わらないのではないかと思い始めたころ、以前の自分と違う新しい自分を発見することができるのです。
この物語を読めば、女の子だけでなく男の子も誰でも、魔女になれます。
ひょっとしたら、大人も魔法使いになれるかもしれません。もちろん、これを読んだあなたも~